記事№5 Z

早くから世界進出を達成したフェアレディZの歴史

フェアレディZ(通称Z)は、日産自動車が製造しているスポーツカーの名称です。日本のドラマやアニメ、漫画、海外の映画などにも数多く登場し、日本を代表するスポーツカーの一台です。

そこで今回は、Zの歴史について調べてみました。

世界の頂点へ

Zは1960年代のアメリカのスポーツカー市場を狙って、ダットサン・フェアレディのクーペタイプとして製造されました。アメリカ車は大排気量のものが多いため、低速からでも十分なトルクやパワーを得ることができ、ストレスなく街中を走ることができます。

Zもアメリカに進出するにあたって、日本仕様は排気量が2.0Lでしたが、米国仕様は2.4Lに排気量アップさせ、極力シンプルな設計をすることにより、手入れのしやすさや丈夫さをアピールし、その改良や努力がアメリカで受け入れられました。

結果として、1969年に販売された初代S30/S31型系は、世界総販売台数55万台という、1960年台のスポーツカーとしては過去最高の記録を樹立したのです。

また、Zの馬力は、130PS~160PSと、当時販売されていた日産のセドリックの115PSや、シルビアの90PSと比べると大きなパワーを誇り、Zがスポーツカーとしてのこだわりを持っていることを誰もが認識できました。

真のスポーツカーの完成を目指して

1978年に2代目となるS130型系が販売されました。初代のスタイリングを残しながらも、ボディサイズを一回り大きくし、排気量もアップさせ、走行性能に磨きをかけています。

米国仕様車には2.8Lターボエンジン車を投入することにより、1年足らずで10万台が生産され、大変な人気を集めました。その後三代目となるZ31型系が1983年に登場します。

ヨーロッパ製のスポーツカーに負けない、ハイパフォーマンスなZに仕上げることを目標とし、空力性能の重視やエンジンのパワーアップもされ、最高出力が230PS、最高速度は250km/hに到達するなど、見事に海外のスポーツカーに太刀打ちできる車を作ったのです。

1989年には、走行性能だけでなく、外観においても真のスポーツカーを目指し、4代目となるZ32型系が販売されました。このときはじめて、ボディーサイズを3ナンバーにしたり、280PSの高出力を達成するなど、まさに時代の先端を走っていました。

2000年に一度は製造中止となったものの、2002年には5代目となるZ33型系が、二年ぶりに復活し、これまでの四人乗りの設定を廃止し、2シータークーペのみの設定となり、313PSまでの馬力アップ、2008年には現行型6代目となるZ34型系が販売され、最終的に337PSまでパワーが引き上げられ、市販車のみならず、レース仕様車や警察車両まで、幅広い分野で用いられています。

もちろん、多くの方の憧れであり世界で活躍している車なのですが、購入者の感想を見ると、自分が想像していた車と違う(悪い意味で)という印象を持たれる方が多いようです。

期待しすぎていたのか、乗りこなせないだけなのかはわかりませんが、せっかくの日産がこだわったZに乗るなら、とことん楽しんでほしいですね。